私たち文芸部は、本を読むことが好きな人や、小説、エッセイなどの文章を書くことに興味を持っている人が集まる部です。詩(五行歌)を作ってお互いに批評し合ったり、みんなで一冊の本について語り合う読書会をしたりするなどの活動を行っています。
一冊でも多くの面白い本に出会うこと、本の面白さを汲みつくすことを目指して、さまざまな本を読んでいます。創作活動においては、自分たちが納得できる作品を文集に収めることを目標にしています。
・毎年9月の文化祭での文集(小説や詩を収録)の出版・販売
・第1回「ものつくり川柳」審査員特別賞・佳作優秀賞
・第12回「聞き書き甲子園」出場
・第14回「聞き書き甲子園」出場(2名、うち1名優秀作品賞受賞)
・第20回「聞き書き甲子園」出場(2名)
【これまでの読書会で取り上げた本】
米澤穂信 『折れた竜骨』 『インシテミル』
フィリップ・K・ディック 『流れよわが涙、と警官は言った』
太宰治 『斜陽』『富嶽百景』
京極夏彦 『姑獲鳥の夏』
小松和彦 『憑霊信仰論 妖怪研究への試み』
村上春樹 『スプートニクの恋人』
恩田陸 『蜜蜂と遠雷』
フランツ・カフカ 『変身』
村田沙耶香 『コンビニ人間』
ドストエフスキー『地下室の手記』
週二日(木曜、土曜)の放課後を中心に、南校舎7階の読書・論文指導室で活動しています。
3年生 6名
文芸部のメイン活動は、五行歌や小説などの創作活動です。また、みんなで一冊の本について論評し合う読書会や、好きな本の魅力を互いに紹介し合うビブリオバトルなども行っています。活動日は週に2日となっていて、兼部も可能です。自由度が高く、それぞれのペースで明るく楽しく活動しています。
飯塚
私たちは言葉を通して世界や他者を知ります。私たちは言葉によって自らを表現します。言葉が生み出す豊かな世界に興味のある人間が、文芸部には集っています。
◇◆ 2022年03月31日 ◇◆
昨年末から今年2月にかけては、久しぶりの読書会に取り組みました。課題図書は部員推薦の恩田陸『蜜蜂と遠雷』。ピアノコンクールを舞台にしたこの小説の中で、主要なピアニストが何を象徴した存在なのかを議論したり、演奏曲の解釈やモチーフを検討したりしました。部員も顧問の先生も、それぞれの文庫本に付箋をいっぱい貼り付けて、細かい記述や表現に注目しながら充実した議論ができました。
また、3月には3年生の先輩方が卒業されました。コロナ禍の中、卒業式でのお見送りは叶いませんでしたが、卒業式の前に記念品をお渡しする機会を作り、これまでの活躍に感謝をお伝えすることができました。先輩方の新生活が充実したものとなることを、部員一同、心からお祈りしています。
◇◆ 2022年06月25日 ◇◆
2022年度は高校一年生が二人入部してくれました。心機一転、新たな体制で日々の活動に取り組んでいます。
4月からの読書会では、カフカの『変身』を課題図書としました。とても難しく考えさせられる内容に悪戦苦闘しながら、物語の描写や展開の意味について議論し合っています。
また、読書会と並行して、五行歌等の創作活動と品評会も行っています。九月の文化祭で良い作品を一つでも多く読んでいただけるように、部員それぞれがんばって創作活動に勤しんでいます。
◇◆ 2023年06月15日 ◇◆
2023年度は高校二年生六人でのスタートとなりました。上級生や下級生がいないのは少し残念ですが、気さくに話せる同学年の仲間同士で、楽しく活動しています。
4月からの読書会では『コンビニ人間』を課題図書としました。物語の展開や登場人物の描写を追いながら、そこで描かれていたことが何なのかを皆で議論し合って考えました。
6月からは、五行歌等の創作活動と品評会を中心に活動しています。教育実習に来られた文芸部OBの先生にも参加していただいて、アドバイスをいただいたりしました。文化祭に向けて、良い作品を仕上げられるようにがんばっています。
◇◆ 2024年07月01日 ◇◆
1年ぶりの更新となってしまいました。2024年度は残念ながら新入部員がおらず、高校三年生のみでの活動となっています(新入部員歓迎します! )。
昨年末からは読書会で『地下室の手記』を読み、慣れないロシア文学のスタイルに苦戦しながら、細かい描写の意味や、そこで描かれていた作品のテーマについて議論し合いました。
また、今年も文化祭への出展を予定しています。受験勉強が本格化し、忙しい中ですが、それぞれに五行歌などの創作活動に勤しんでいます。
関西大学、立命館大学、同志社大学、大阪大学、金沢大学、京都教育大学など